「家づくりを考え始めたら、まずは住宅展示場へ行こう」
そんな言葉をよく聞きます。
でも、実際に行ってみるとどう感じるのか?どんな学びがあるのか?
今回は、私が初めて住宅展示場を訪れたときの体験談をお伝えします。
◆ きっかけは「帰り道のちょっと寄り道」
その日は、家族で郊外へ出かけていました。
目的地を楽しんだ帰り道、ふと「そういえばこの辺に住宅展示場があったな」と思い出したのです。
👨🦰私:「せっかくだし、ちょっと寄ってみようか」
👩妻:「いいね。どんな感じか見てみたい!」
そんな軽い気持ちで立ち寄ったのが、私たちの住宅展示場デビューでした。
◆ 初めての住宅展示場、あいにくの雨
その日はあいにくの雨。しかも夕方。
イベントも終わっていて、広い展示場にはほとんど人がいません。
傘を片手に歩きながら、最初に目に入ったのは積水ハウスのモデルハウス。
駐車場からも近く、雨にも濡れずに行けそうだったので、迷わずそこに入ることにしました。
◆ 積水ハウスの営業マン登場
出迎えてくれたのは、20代くらいの若い男性営業マン。
第一印象は、落ち着いていて、清潔感があり、話し方に余裕がある。
「さすが積水ハウスの営業さんだな」と思わせる雰囲気でした。
玄関を入るとすぐ、アンケート用紙を渡されました。
名前や住所、家族構成、現在の住まい、家を建てる予定時期など、定番の項目を記入していきます。
💬営業マン:「現在はどのような住まいにお住まいですか?」
👨🦰私:「分譲マンションです。これから土地を探して、注文住宅を建てようかと思っていまして」
💬営業マン:「なるほど。ハウスメーカーはこれから検討される段階なんですね。」
アンケートの内容をもとに、営業マンとの会話が自然と始まります。
◆ モデルハウスの中は「別世界」
正直、モデルハウスの中に一歩入った瞬間、空気が変わりました。
天井は高く、開放感があり、照明も計算され尽くされている。
リビングには大きなソファ、木のぬくもりが感じられるフローリング、
最新のシステムキッチンに、収納力抜群のパントリー。
👨🦰私:「うわ…これはすごい」
👩妻:「まるでホテルみたい…!」
思わず口から出たのがその言葉です。
いま住んでいるマンションとはまったく違う空間に、胸を掴まれました。
◆ 建売住宅との違いを痛感
実は、これまでに建売住宅も何軒か見学したことがあります。
もちろん価格はリーズナブルで、すぐ入居できる手軽さも魅力。
でも、このモデルハウスを見た瞬間に思いました。
「ああ、建売とは“世界が違う”んだな。」
もちろん展示場のモデルハウスは、あくまで「最高グレード」で建てられています。
実際に同じ仕様で建てたら、かなりの金額になるでしょう。
でも、間取りの取り方や素材の使い方、照明の位置ひとつにしても、注文住宅ならではの自由度と完成度を感じました。
◆ 商談ルームで知る「現実的な金額」
一通り見学を終えると、案内されたのは落ち着いた商談ルーム。
温かいお茶をいただきながら、営業マンと少し具体的な話をしました。
💬営業マン:「土地はもう決まっていらっしゃいますか?」
👨🦰私:「いえ、これから探す予定です。エリアはだいたい決めています。」
💬営業マン:「そうでしたか。土地の条件によって、建築費も大きく変わってきます。」
パンフレットを見ながら、建物の坪単価や建築費の目安を教えてもらいました。
正直、その金額を見たとき、少し現実に引き戻されました。
👨🦰(心の声)「こんなにかかるのか……。」
◆ 想定していた予算と、実際の差
私はあらかじめ、総額の予算を決めていました。
アンケートにもその金額を記入しましたし、
おそらく「私一人で住宅ローンを組める限界」に近い金額です。
ただ、営業マンの説明を聞くうちに、あることに気づきました。
土地に多く予算をかけすぎると、建物に十分な資金を回せなくなるということです。
たとえば、総額5,000万円の予算を想定していたとして、
土地に3,000万円を使ってしまえば、建物に残るのは2,000万円。
希望の広さやデザインを実現するのは、かなり厳しくなります。
💬営業マン:「理想としては、土地と建物の比率をうまくバランスさせることが大切です。」
まさに、次回のテーマにつながる言葉でした。
◆ 雨の展示場で感じた「静かな高揚感」
外はまだ雨。展示場の敷地にほとんど人影はありません。
でも、不思議と気分は前向きでした。
👨🦰私:「家づくりって、こんなに奥が深いんだな。」
👩妻:「現実は厳しいけど、夢があるね。」
モデルハウスの中で感じた「理想」と、
商談ルームで知った「現実」。
その両方を肌で感じられたのは、住宅展示場ならではの体験だと思います。
◆ 初めての展示場で学んだ3つのこと
私がこの日、住宅展示場を訪れて気づいたことを3つにまとめます。
- モデルハウスは夢を見る場所。
実際の暮らしを想像しながら、理想を広げることができる。 - 現実的な費用感を知る場所。
坪単価や設備費など、ネットではわからない生の情報を得られる。 - 営業マンとの相性を感じる場所。
家づくりは長期戦。信頼できる担当者かどうかは非常に大事。
◆ 住宅展示場へ行く前に知っておきたいポイント
もしこれから展示場へ行く予定があるなら、次の3つを意識すると良いです。
💡事前準備のポイント
- 予算の上限をざっくり決めておく
- 住みたいエリアを明確にしておく
- 「家づくりの目的」を家族で共有しておく
この3つがあるだけで、営業マンとの話がぐっとスムーズになります。
◆ まとめ:住宅展示場は“夢と現実の交差点”
初めての住宅展示場は、まさに夢と現実が交わる場所でした。
建売住宅では味わえない「理想の暮らし」を体感できる一方で、
同時に、家づくりの現実的な費用感も知ることができます。
👨🦰私:「やっぱり、行ってみてよかった。」
👩妻:「うん。イメージが具体的になったね。」
こうして私たちは、次のステップへと進むことになります。
次回は――
次回予告:「土地と建物の理想的な比率は?」
住宅展示場を見学して初めて感じた、「予算配分の難しさ」。
次回はそのテーマについて、実際のシミュレーションを交えながら詳しくお話しします。
